★★注目ニュース★★ デジタル・ナレッジ、「生成AIによるフィードバック機能」を導入

里見将史

2025.07.22

『HealthTechWatch』では、ここ最近で公開されたニュースから「注目ニュース」をピックアップし、独自の視点で解説していきます。

今回注目したニュースはこちら!

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“「生成AIによるフィードバック機能」を導入!4,500社が利用する法人向けサービス、受け身から自発的な学びの促進へ”

導入実績3,000超を誇るeラーニング専門ソリューション企業、デジタル・ナレッジは、日本能率協会マネジメントセンター (以下、JMAM)が提供する法人向けサービス『eラーニングライブラリ®』に、新たに「生成AIによる自動フィードバック機能」を搭載し、受講者の自発的な学びを促進する取り組みを支援いたしました。


『eラーニングライブラリ®』とは

1年間定額制の法人向けeラーニングサービス。「マネジメント」「技術・技能」「健康経営」「DX」の4つのライブラリ、全490コース(2025年6月現在 開発中コース含む)のラインナップで、全社員教育や階層別教育、個人学習まで多様な利用が可能。現代の課題に取り組む企業のサポートを強化している。2025年6月現在、導入企業数4,500社、累計受講者数400万人を誇る。

『eラーニングライブラリ®』のコンテンツは全て専門家監修のもと、シナリオ、アニメーション、ナレーションに至るまで、徹底的に“わかりやすさ”と“伝わりやすさ”を追求。加えて、今回の生成AIによるフィードバック自動化など、様々な顧客ニーズに応えるシステムの機能強化も強みとなっている。

お客様のニーズ

・顧客が目指す「社員の自発的な学び」をシステム上で支援したい
・導入企業数4,500社の大規模サービスの価値をさらに高めたい

解決のための施策

受講後のアンケート内容に対して、生成AIが自動的にフィードバックを提供する仕組みを搭載

受講者が自由記述欄に回答した内容に対して、モチベーションを高めるポジティブなコメントをAIが自動的にフィードバック。受講者のモチベーションを向上させて能動的に学ぶ姿勢を引き出し、組織全体の成長をサポートする仕組みを実現した。

提供サービス

学習管理システム(LMS)『KnowledgeDeliver』
【オプション】AMSオプション/多言語オプション/カスタマイズソリューション(生成AI活用含む)

本取り組みにおける成果と今後の展望

・受講者のアンケート回答に対する、生成AIによるポジティブなコメント生成&フィードバックで学びのモチベーションを向上
・システムの機能改善やAPI連携で運用の効率化を実現。社内教育基盤として活用する企業が増加
・AIやデータ活用領域での取り組みを深化させ、顧客にとって唯一無二の“教育プラットフォーム”への進化を目指す

JMAMでは、今後もコンテンツとシステムの両輪で価値を高め、単なるeラーニングに留まらない、お客様にとって唯一無二の「教育プラットフォーム」への進化を目指されています。デジタル・ナレッジはこうしたお客様の理念の実現に向け、引き続き共同して取り組んでまいります。


プレスリリースはこちら(株式会社デジタル・ナレッジ 2025年6月30日掲載)
 
※記事公開から日数が経過した原文へのリンクは、正常に遷移しない場合があります。ご了承ください。

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『HealthTechWatch』の視点!

今回取り上げたのは、法人向けeラーニングサービスに、新たに「生成AIによる自動フィードバック機能」を追加したというニュースです。

我々は毎週200本近いヘルスケア関連のニュース、リリース情報に目を通しています。

その中で、最近のトレンドはやはりAIの活用になってきている印象です。

特に、最近は生成AIの活用を目にするようになってきています。

今回のニュースの生成AIの活用は、eラーニング受講後のアンケート内容に対して、生成AIが自動的にフィードバックを提供する仕組みとのこと。

受講者の回答した内容に対して、モチベーションを高めるポジティブなコメントをAIが自動的にフィードバックすることで、受講者のモチベーションを向上させて能動的に学ぶ姿勢を引き出し、組織全体の成長をサポートする仕組みを実現したということです。

一般的に、利用者、対象者のなにかしらアクションに対して、フィードバックを含めたリアクションを行うことは、サービスとして当たり前のことだと思うのです。

対面でのサービスであれば、アンケートに回答するれば、一言「ありがとうございます」はもちろんアンケートの回答を見た上で、一言でもフィードバックすることはくらいは、一般的に行っていることだと思います。

しかし、オンラインのサービスでは、全くリアクションすら無いサービスはもちろん、リアクションがあったとしても「アンケートありがとうございました」の提携文が表示される程度が多くのケースような気がします。

例えば、食事記録などのサービスをみても、面倒な食事を記録をしたのにノーリアクションもしくは記録した食事内容は加味したコメントを表示しているように見えて、全くパーソナライズされていないフィードバックコメントだったりと、利用者の記録を含めたアクションに対するサービス提供側のリアクションがイマイチなものが多いです。

この点については、AIを使ったとしても機会学習型のAIの活用ではパターン化しているため、どうしてもきめ細やかパーソナライズな対応が難しいことが考えられます。

また、利用者のアクションへのリアクションやフィードバックのコメントに対する、役割、視点、狙いを明確に設定せずに、なにかしらリアクションしておけば良いという安易なアプローチをしてしまっているのではないかと思われます。

今回のニュースの中での生成AIの活用では、利用者の自由記述に対して、パーソナライズをしたフィードバックコメントを生成AIが準備して提供しているとのことで、生成AIが得意な領域である自由記述から共感的なコメントを提供しています。

また、生成AIを使ったパーソナライズなフィードバックコメントも、モチベーションを高めるポジティブなコメントで、受講者のモチベーションを向上させて能動的に学ぶ姿勢を引き出すことを目的に活用しています。

ヘルスケアサービスへの生成AIの活用は、今後ますます多くの場面で活用されていくと思いますが、生成AIならではの活用とどんな目的、狙いで使うのかというところを明確にした上で活用していくとが重要ではないかと考えています。

トレンドだから生成AIを使うという安易な考えでは、効果を期待できのがヘルスケアサービスです。

『HealthTechWatch』編集委員 里見 将史
ヘルスビズウォッチ合同会社の共同代表として、主に健康系ウェブサイト、コンテンツなどの企画・制作・運営を担当。(一財)生涯学習開発財団認定コーチ。

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