★★注目ニュース★★ エムティーアイ、子育て世帯のお金の悩みを解決する 金融ポータルサイト

『HealthTechWatch』では、ここ最近で公開されたニュースから「注目ニュース」をピックアップし、独自の視点で解説していきます。
今回注目したニュースはこちら!
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“エムティーアイ、子育て世帯のお金の悩みを解決する 金融ポータルサイトの実証提供を開始”
~『母子モ』や金融機関と連携し、金融リテラシーの向上および子どもの口座開設をサポート~
エムティーアイは、子育て世帯のお金の悩みを解決に導くことを目的とした金融ポータルサイトを立ち上げ、本年8月より実証提供を開始します。
第1弾の取り組みとして、当社のグループ会社である母子モ株式会社が提供する母子手帳アプリ『母子モ』と連携し、金融の基礎知識や家計管理などが学べるコンテンツを金融ポータルサイト内で提供します。また金融機関との連携により、『母子モ』を通じて子どもの口座開設をサポートします。これらの取り組みを行うことで、保護者に対する金融リテラシーの向上を図るとともに、子育てにかかる資金と向き合うきっかけを促します。実証提供期間では、本取り組みを通して保護者の金融に関わる意識や行動変容の検証を行います。
◆金融DXを推進してきたエムティーアイが、子育て世帯のお金の悩みを解決に導くポータルサイトを開設
現代社会において、生活と金融は密接に関係しており、金融リテラシーを身に付けることは大切な生活スキルのひとつと考えられています。国民一人ひとりがより自立的で安心かつ豊かな生活を実現するために、金融庁は「最低限身に付けるべき金融リテラシー」を、小学校低学年から高齢者までの年齢層別に示すなど、その重要性はますます高まっています。
特に、教育費や養育費、医療費に加え、将来に向けた資産形成など、家計管理が複雑化しがちな子育て世帯にとって、金融リテラシーの習得・向上は高い関心が寄せられるテーマです。
当社は、自社コンテンツの開発経験やノウハウを生かし、これまで数多くの金融機関のDX推進やビジネスモデルの変革に伴走してきた実績を持ちます。また、グループ会社の母子モ株式会社による母子手帳アプリ『母子モ』の開発・運用を通して、子育て関連事業のDXを進めることで、保護者の“不安や負担”を軽減し、“安心で簡便”な子育て社会を目指してきました。
このような背景から、今回、金融、および子育てサービスにおいて当社が保有する知見を活用し、子育て世帯の金融にまつわる悩みを解決することを目的とした新たな金融ポータルサイトを立ち上げます。
◆母子手帳アプリ『母子モ』や、金融機関と連携することで、子育て世帯を強力にサポート!
本取り組みの第1弾施策として、母子手帳アプリ『母子モ』と連携し、金融の基礎知識や家計管理などが学べるコンテンツを金融ポータルサイト内で提供します。『母子モ』を入り口とすることで、保護者は出産前から乳幼児期の子育てに必要なお金、資産の管理方法などの情報に容易にアクセスできるようになるため、金融リテラシーの向上に加え、子育てに関するお金の悩みの軽減が期待できます。
さらに『母子モ』を通じて、金融機関と連携した子どもの銀行口座開設サポートも行います。当社が行ったアンケート調査によると、子どもを持つ保護者の約6割が子どもの口座を開設し、子育てに必要な資金の管理や将来の蓄えのために準備していることがわかっています。
また、現在子どもの口座を開設していないとした保護者の8割以上が、今後子どもの口座を開設する予定と回答していることからも、子育て世帯にとって子どもの口座開設は資金管理の入り口になり得ると考えられます。今回、子どもの健康管理や成長記録などで多くの保護者に利用される『母子モ』を通じて、口座開設のサポートを行うことで、家庭での家計管理や生活設計がより身近で実施しやすい環境づくりを支援します。
<実証提供における口座開設サポートにて提携予定の金融機関>
・株式会社常陽銀行
・株式会社大垣共立銀行
・株式会社中国銀行
ほか数行
プレスリリースはこちら(株式会社エムティーアイ 2025年7月29日掲載)
※記事公開から日数が経過した原文へのリンクは、正常に遷移しない場合があります。ご了承ください。
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『HealthTechWatch』の視点!
今回取り上げたのは、エムティーアイが提供を開始した母子手帳アプリと連携した金融ポータルサイトの実証に関するニュースです。
金融DXをはじめ金融リテラシーは、注目を集めているテーマです。
健康、ヘルスケアとあまり関係がない、関連が薄いテーマのように見えますが、ウェルビーングのアプローチの中では「経済的健康」は一つの重要なテーマになっています。
ウェルビーングの「経済的健康」の領域では、「金銭管理・資産運用」「キャリアプラン」、「家族の健康」などのアプローチが含まれてきます。
また、ウェルビーングで「経済的健康」を通して、安心して働ける環境、状況を整え、その先の自己実現の達成までをサポートすることがポイントになってきます。
今回のエムティーアイの金融ポータルサイトの実証では、入り口が母子手帳アプリになっている点が注目すべきポイントだと私は感じています。
母子手帳アプリをスタート地点にすることで、妊娠、出産、そのあとの子供成長に合わせてお金の不安に対するリテラシーは、親にとっては必要な情報であり、興味深い情報として利用されるはずです。
やはり、リテラシーの情報は、どのように必要な人に提供できるかどうかがポイントになってきます。
一般的な金融リテラシーの情報を多くの人に届けようとすると、情報自体も一般的な内容になってしまって、実際に使える情報にはなりにくく、ぼやけた情報になりがちです。
しかし、対象者を絞って、また先々必要となる情報を必要なタイミングで提供できれば、実際に使える情報として利活用されていきます。
今回のニュースのように、ヘルスケアのテーマに合わせた金融リテラシーの組み合わせは、他のテーマでも活用可能な組み合わせではないかと思います。
ウェルビーングにおける「経済的健康」のアプローチでは、今回のニュースのような組み合わせは、今後注目すべきではないかと強く感じています。
『HealthTechWatch』編集委員 里見 将史
ヘルスビズウォッチ合同会社の共同代表、主に健康系ウェブサイト、コンテンツなどの企画・制作・運営を担当。(一財)生涯学習開発財団認定コーチ。
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