『mHealth Watch』注目ニュース:ネット環境が良すぎると太りがち?回線速度と肥満の関係

ikeda

2025.02.03

『mHealth Watch』では、ここ最近で公開されたニュースから「注目ニュース」をピックアップし、独自の視点で解説していきます。

今回注目したニュースはこちら!
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“ネット環境が良すぎると太りがち? 回線速度と肥満の関係 オーストラリアチームが14年分のデータを分析”

オーストラリアのメルボルン大学などに所属する研究者らが発表した論文「The fattening speed: Understanding the impact of internet speed on obesity, and the mediating role of sedentary behaviour」は、インターネット速度向上が肥満に及ぼす影響について調査した研究報告である。

研究チームは、2006~2019年にかけて「HILDA」(オーストラリアの帯・収入・労働力動態調査)の14年分のデータと、オーストラリア全土のブロードバンドネットワーク(NBN)である高速インターネットの整備・普及率データを分析した。

分析の結果、高速インターネットへのアクセス増加が肥満の増加と明確に関連していることが分かった。具体的には、各地域で高速インターネットにアクセスできる割合が1%上昇すると、住民のBMI(体格指数)が1.573上昇し、肥満になる確率が6.6%増加することを示した。この影響は、個人の収入や結婚の有無、子供の数といった要因よりも大きかった。

研究では、高速インターネットが肥満を引き起こすメカニズムも明らかにした。主な原因は、座りがちな生活習慣の増加と身体活動の減少である。高速インターネットの利用により、人々は長時間スクリーンの前で過ごすようになり、運動する時間が減少する。

オンラインでの買い物や用事の処理が増え、ネット内でのコミュニケーションが増え、外出して体を動かす機会も減少している。また、インターネットの利用は睡眠の質と量に悪影響を与え、これも肥満のリスクを高める要因となっている。

男女別の分析では、インターネット速度の影響は男性の方が大きいことが分かった。また年齢層別では、若年層により強い影響が見られた。これは、若い世代がインターネット機器をより多く使用する傾向があることを反映している。肥満の程度別の分析では、軽度の肥満(BMI 30-35)への影響が最も顕著だった。

記事原文はこちら(『ITmedia』2025年1月16日掲載)

※記事公開から日数が経過した原文へのリンクは、正常に遷移しない場合があります。ご了承ください。

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『mHealth Watch』の視点!

今回注目したのは、ネット環境の回線速度と肥満の関係についてオーストラリアの調査結果のニュースです。

調査結果では、高速インターネットにアクセスできる割合が1%上昇すると、住民のBMI(体格指数)が1.573上昇し、肥満になる確率が6.6%増加したということで、通信回線の高速化の影響は、個人の収入や結婚の有無、子供の数といった要因よりも大きかったということです。

回線速度が高速化すると肥満になる確率が増加するメカニズムとして主な原因は、座りがちな生活習慣の増加と身体活動の減少ということのようです。

このメカニズムは当然と言えば当然なのですが、やはり生活習慣が肥満に大きく関係しており、その生活習慣は生活する環境が大きく関係しているということなのです。

様々なところで生活環境が便利になればなるほど、人々の生活習慣も大きく変化し、生活習慣と大きく関係している肥満などのリスク要因、マイナス要因が膨らんでいってしまうことが予想できまます。

だからと言って生活環境が便利になることが「悪」かというとそんなことではなく、そこは進化していくべきであり、その際に利用する側の我々がそのリスク、マイナス要因にしっかりと目を向け、対策も含めて動いていく必要があるのだと思います。

便利な技術、テクノロジーをリスク、マイナス要因の対策にも活用して、便利による進化とその影響を受ける対策の両輪を回していくことが必要なのです。

今回の調査結果のニュースを読んで、あらためて便利な技術、テクノロジーの裏側にも目を向ける必要性を感じました。

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