★★注目ニュース★★ 第一三共ヘルスケア、17タイプのキャラ診断つき「全国統一 セルフケア検定」を公開 

里見将史

2025.11.10

『HealthTechWatch』では、ここ最近で公開されたニュースから「注目ニュース」をピックアップし、独自の視点で解説していきます。

今回注目したニュースはこちら!

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“手軽に楽しく、あなたの“セルフケア力”をチェック! 
17 タイプのキャラ診断つき「全国統一 セルフケア検定」を公開 ”

誤情報に惑わされない力を育む新コンテンツ、「薬と健康の週間」にあわせてスタート

第一三共ヘルスケアは、正しい健康情報をクイズ形式で楽しく学べるWebコンテンツ「全国統一 セルフケア検定」(以下「本検定」)を公開しました。 

当社は、100年後も人と社会と地球が健やかであり続ける未来の実現を目指し、サステナビリティ活動を推進しています。

その一環として展開している「セルフケア アカデミー」では、“セルフケア力”(自分自身で健康を守り対処する力)を養い、ヘルスリテラシー(健康に関する正しい情報を見極めて入手・活用する力)を向上させることを目的に、高校への出張授業やメタバース空間での教育コンテンツの提供など、セルフケアの知識を身につける機会を提供してきました。

今回、第3の施策として新たに開発した本検定は、若年層でも手軽にクイズ形式でセルフケア力をチェックできるほか、検定結果に応じて17タイプのキャラクターが登場するなど、正しいセルフケア情報を楽しく学べる仕掛けを多数盛り込んでいます。 

また、本検定の公開を機に、より多くの方々にセルフケアへの関心を高めていただくことを目的として、検定結果をSNSでシェアすると当社製品が当たるキャンペーンも開催します。 

本検定を通して、皆さまがセルフケアを自分のこととして捉え、習得した知識を日々の暮らしの中でお役立ていただけることを願っています。当社は今後も、サステナビリティへの取り組みをさらに推進し、人と社会と地球の健やかな未来の実現に貢献してまいります。 

■「全国統一 セルフケア検定」開発の背景 ~Z世代のヘルスリテラシーの現状~ 

SNS や生成AIの普及に伴い膨大な健康情報が流通する一方で、偽情報・誤情報も増加しています。これらの中から健康に関する正しい情報を見極めて入手・活用する力を養うことは、今後ますます重要になります。 

当社が実施した調査では、Z世代(15~29歳)はミドル世代(30~59歳)と比べると、SNS上の投稿に対する信頼度が高い傾向にあることが明らかになりました。「インフルエンサーの発信動画やSNS投稿」を信頼している割合は2倍以上、さらに「いいね・シェア数や再生回数の多いSNS投稿」や「生成AIの回答」を信頼する割合は約4倍でした。

さらに、健康やセルフケアに関する誤った情報に接触した経験率も、Z世代ではミドル世代よりも10ポイント以上高い結果となりました。 

本検定を通して、将来世代を担うZ世代を中心としたヘルスリテラシーの向上に寄与することで、誤った情報による健康被害のリスクを低減することは、トータルヘルスケアカンパニーである当社の重要な使命であると捉えています。 

■「全国統一 セルフケア検定」 概要 

本検定は、全15問の設問に答えることで、自身の“セルフケア力”を手軽に確認できるWebコンテンツです。設問は、薬の正しい使い方や保管方法を問う「薬の知識」に関する問題をはじめ、「食事」「運動」「生活習慣」「美容」の5つのカテゴリーで構成されています。パソコン・スマートフォンから誰でも手軽に無料で受検できるため、特に偽情報・誤情報に晒されるリスクが高い若年層やデジタルネイティブ世代の方々が、日常の中で正しい情報を身につけるきっかけとなることを目指しています。 

検定後の結果画面では、「成績表」として正解数が表示されます。さらにカテゴリーごとのレーダーチャートが表示され、自分自身のセルフケア力の傾向を一目で把握できます。

また、検定結果に応じてイラストレーター・小鈴キリカさん描き下ろしのセルフケアタイプのキャラクター(全17種類)も登場します。

セルフケアの傾向や得意分野をユニークに表現し、親しみやすいデザインで自分のセルフケアスタイルを楽しく知ることができ、キャラクターを通じて、検定に挑戦する楽しさとセルフケアへの興味が広がることを狙います。

「全国統一 セルフケア検定」サイト

プレスリリースはこちら(第一三共ヘルスケア株式会社 2025年10月22日掲載)
 
※記事公開から日数が経過した原文へのリンクは、正常に遷移しない場合があります。ご了承ください。

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『HealthTechWatch』の視点!

今回取り上げたのは、第一三共ヘルスケアが公開した、健康リテラシー向上を目的とした健康情報をクイズ形式で楽しく学べるWebコンテンツ「全国統一 セルフケア検定」に関するニュースです。

健康情報をクイズ形式で学べるコンテンツの提供は多くのところで展開されていますが、今回の「全国統一 セルフケア検定」は、特に若年層、Z世代(15~29歳)のヘルスリテラシーの向上を目的にしているとのことで、クイズ形式で検定結果に応じてセルフケアタイプのキャラクター(全17種類)で表示するなど、若年層やデジタルネイティブ世代に受け入れられやすい工夫を取り入れているようです。

正しい健康情報を届ける際にも、利用者に合わせた情報の届け方や興味関心へのアプローチなどが重要になってきます。

また、正しい健康情報を届けたとしても、ヘルスリテラシーとして活かされないと意味がありません。

そもそもヘルスリテラシーとは正しい情報の習得だけではなく、正しい情報を自身の生活の中での選択などに活用できるところまでを含んでいます。

誤った健康情報を見極めるためにもヘルスリテラシーは必要であるため、若年層のうちからヘルスリテラシーを習得し、高めておくことは必要です。

健康情報、ヘルスリテラシーの提供は、ヘルスケアサービスの中で一般的に行われていますが、利用者に対して使いこなせるための情報として、また生活の中での選択などに活用できるような情報として、本来のヘルスリテラシーとしてこだわった提供をしているサービスはそこまで多くないのが現状ではないかと思います。

正しい健康情報を届ければ、提供しておけば良いということではなく、しっかりと知識として活用可能な情報として提供することが必要なのです。

もう一つ大切なポイントとして、どんなに良い健康情報を提供していたとしても、読んでみたい、知りたい、触れてみたいと思われない限り、その健康情報はヘルスリテラシーとして機能しないのです。

今回のニュースのように、特に若年層、Z世代(15~29歳)のような健康との距離感がまだある人達に対して、どのように健康情報、ヘルスリテラシーとの接点を作れるかがポイントになります。

健康情報、ヘルスリテラシーは、単純な健康情報の提供と勘違いされることが多いですが、結構難易度が高いテーマなのでご注意ください。

『HealthTechWatch』編集委員 里見 将史
ヘルスビズウォッチ合同会社の共同代表、主に健康系ウェブサイト、コンテンツなどの企画・制作・運営を担当。(一財)生涯学習開発財団認定コーチ。

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