★★注目ニュース★★ 喉の振動から構音障害患者の声を再生。感情も伝えるAIデバイス

watanabe

2026.02.16

HealthTechWatch』では、ここ最近で公開されたニュースから「注目ニュース」をピックアップし、独自の視点で解説していきます。

今回注目したニュースはこちら!
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“研究:喉の振動から構音障害患者の声を再生。感情も伝えるAIデバイス”

脳卒中などの後遺症として生じる構音障害は、発話に必要な筋肉が麻痺し、患者のコミュニケーション能力と生活の質を著しく低下させる深刻な課題である。英ケンブリッジ大学などの研究チームは、喉の振動を感知して自然で流暢な発話を再構築するウェアラブルデバイス『Intelligent Throat』を開発した。実際の脳卒中患者においてその臨床的有効性が実証された。

本研究の核心は、超高感度な繊維型歪みセンサーと、大規模言語モデル(LLM)を高度に統合した点にある。このデバイスは、首に貼付するだけで、声帯の微細な振動と頸動脈の脈拍を同時に検知する。従来の技術と一線を画す新規性は、LLMエージェントが会話の文脈を理解して不明瞭な発音や言い間違いをリアルタイムで修正する機能に加え、脈拍データからユーザーの感情状態(興奮やリラックスなど)を読み取り、抑揚のある「感情豊かな音声」を合成できる点にある。

実際に5名の重度構音障害を持つ脳卒中患者を対象とした試験では、発症以来2年間流暢に話せなかった患者が、このシステムを通じて家族と自然な会話を交わすことに成功し、実用レベルの精度と即時性が確認された。

記事原文はこちら(The Medical AI Times』2026年2月5日掲載)
※記事公開から日数が経過した原文へのリンクは、正常に遷移しない場合があります。ご了承ください。

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『HealthTechWatch』の視点!

画期的な研究成果が発表されましたので、この記事について考えていきたいと思います。

たとえ病気や怪我が完治しても、大なり小なり何かしら後遺症は残ってしまう場合があります。それが普段の生活に支障があるとなると、気持ちが滅入ってしまうものです。

脳卒中の後遺症による構音障害は、日々の生活に大きく影響します。自分は普通に話しているつもりでも、話を聞いている相手が、口に出さなくても意識していることは伝わってきます。

このようなことがきっかけとなり、特に高齢者が引きこもりがちになると、フレイルやMCIに発展しやすくなり、さらにQOLを低下させる原因となりやすいことが想定されます。

今回発表された、喉の振動を感知して自然で流暢な発話を再構築するウェアラブルデバイス『Intelligent Throat』は、そのような人々に希望を与えるものとなるでしょう。

今後は、筋萎縮性側索硬化症(ALS)や脊髄損傷など、他の原因による発話障害への適用拡大を目指すとのことですので、早い段階で認可が降りて、より多くの人が自然に会話できる喜びを実感できるようになってもらいたいと切に願うばかりです。

今回のウェアラブルデバイスのように、人による訓練だけでは補えないことに、デジタルヘルスがもっと役立てられることが望ましく、期待していきたいです。

『HealthTechWatch』編集長 渡辺 武友
ヘルスビズウォッチ合同会社にて共同代表CSO。健康ビジネスにおけるマーケティングに関するコンサルティングを行う。一般社団法人 社会的健康戦略研究所の理事として、ウェルビーイングの社会実装方法の研究を行い、国際標準となる「ウェルビーイングISOガイドライン認定」制度を発表する。またウェアラブル機器、健康ビジネスモデルに関する健康メディアでの発表や、ヘルスケアITなどで講演を行う。

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