★★注目ニュース★★ ウィルグループ、社員の「ファイナンシャル・ウェルビーイング」向上を本気で推進
『HealthTechWatch』では、ここ最近で公開されたニュースから「注目ニュース」をピックアップし、独自の視点で解説していきます。
今回注目したニュースはこちら!
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“社員の「ファイナンシャル・ウェルビーイング」向上を本気で推進
ウィルグループ、マネーフォワードホーム社と連携し伴走型プロジェクトを始動”
ウィルグループは、社員の「ファイナンシャル・ウェルビーイング(経済的幸福)」向上を本気で推進するために、家計簿・資産管理アプリ「マネーフォワード ME」を提供するマネーフォワードホームと外部アドバイザーの税理士と連携し、伴走型プロジェクトを始動しました。
▋プロジェクト始動背景
近年、物価上昇や実質賃金の伸び悩み、年金に対する不安の高まりを背景に、将来に向けた個人の資産形成の重要性が一層高まっていますが、日々の生活に追われる中で、金融や投資の知識を学ぶ機会が少なく、「何から始めていいかわからない」という声も多く聞かれます。企業においても「給与や福利厚生の充実」に加えて、社員一人ひとりが“自ら資産を築く力”を育む支援が求められています。
ウィルグループでは、 『ウィルグループ社員の 働く/遊ぶ/学ぶ/暮らすをダントツに高めることで、社員の働きがいをダントツに高める』ための制度や仕組み、機会などをつくる全社横断のプロジェクト、「ダントツWILLプロジェクト」 を2024年5月に発足しました。プロジェクトの1つである「暮らす」では、「社員の暮らしの水準をダントツに引き上げる」をテーマに、様々な取り組みを実施してきました。
金融リテラシーの向上に取り組むなかで、運用への一歩を踏み出せない社員も多いことから、“学び”を“実践”につなげる後押しが必要と感じ、マネーフォワードホーム社が提供する家計簿・資産管理アプリ「マネーフォワード ME」の活用と外部アドバイザーでお金の有識者である税理士と1年間伴走しながら資産形成・運用を実施していきます。
社員一人ひとりが経済的な安心を得て、自分らしい人生設計を描けるようにすることこそがウェルビーイングの基盤であると考え、社員一人ひとりが自走できるよう支援してまいります。
▋「ファイナンシャル・ウェルビーイング」向上への本気度
社内で「金融リテラシー」に関するアンケートを実施したところ、【金融リテラシーを持っている】項目は、約75%の社員が消極的な回答となりました。前回実施したアンケートでポイントが低かった項目【会社は社員に対して金融リテラシーを獲得する機会を提供している】は、ふるさと納税やNISA、確定拠出年金、証券会社によるセミナーや持株会の奨励金キャンペーンなどの促進活動により大きく向上させることができたものの、金融リテラシーに関しては、まだ改善の余地があることがわかりました。今後も、ファイナンシャル・ウェルビーイング向上に向け運用への一歩を踏み出せるよう支援していきたいと考えています。
▋プロジェクト概要・スケジュール
本プロジェクトは、お金の有識者である税理士による定例セミナーやマネーフォワードホーム社の家計簿・資産管理アプリを活用し、1年間にわたり資産管理サポートをしていきます。
プレスリリースはこちら(株式会社ウィルグループ 2025年11月6日掲載)
※記事公開から日数が経過した原文へのリンクは、正常に遷移しない場合があります。ご了承ください。
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『HealthTechWatch』の視点!
今回取り上げたのは、ウィルグループが社員の「ファイナンシャル・ウェルビーイング」向上を目的に、家計簿・資産管理アプリ「マネーフォワード ME」を提供するマネーフォワードホームと外部アドバイザーの税理士と連携して、伴走型プロジェクトを始動したニュースです。
金融リテラシーは、ウェルビーイングの領域でも注目を集めているテーマです。
金融リテラシーはテーマ的に、健康、ヘルスケアとあまり関係がない、関連が薄いテーマのように見えますが、ウェルビーイングのアプローチの中でも「経済的健康」は一つの重要なテーマになっています。
ウェルビーイングの中の「経済的健康」のアプローチでは、「金銭管理・資産運用」「キャリアプラン」、「家族の健康」などのアプローチが含まれてきます。
また、ウェルビーイングで「経済的健康」を通して、安心して働ける環境、状況を整え、その先の自己実現の達成までをサポートすることがポイントになってきます。
今回のニュースでの取り組みの特徴は、単純に金融リテラシーの向上のための情報提供をするだけはなく、家計簿・資産管理アプリ「マネーフォワード ME」を提供するマネーフォワードホームと外部アドバイザーの税理士と連携して、伴走型プロジェクトになっているということで、情報提供にプラスして実践のサポートが組み合わさっている点だと思います。
情報だけインプットしても、その情報を使って実践が伴わないとせっかくの情報が意味のないものになってしまいます。
金融、資産は、比較的慎重になりやすいテーマで、いざ実践しようと思ってもなかなか行動にうつせないところを今回は、アプリにプラスして専門家が伴走してくれるということで、行動に移しやすい状況を作り出しています。
ウェルビーイングの向上に向けては、行動が必ず必要になってきます。
ウェルビーングにおけるアプローチでも、今回のニュースのように行動を後押しする仕掛け、行動に対する不安を解消するためのサポートなど、行動を起こすためのアプローチに、今後は注目すべきではないかと強く感じています。
『HealthTechWatch』編集委員 里見 将史
ヘルスビズウォッチ合同会社の共同代表、主に健康系ウェブサイト、コンテンツなどの企画・制作・運営を担当。(一財)生涯学習開発財団認定コーチ。
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